アドバイザー

Advisors

田村 典江Norie Tamura

  • 事業構想大学院大学・専任講師
略歴と主要分野

学歴
 ・2007年3月 京都大学大学院農学研究科博士課程 修了、博士(農学、京都大学)
 ・2001年3月 京都大学大学院農学研究科修士課程 修了
 ・1998年3月 京都大学農学部 水産学科 卒業

職歴
 ・2022年4月 学校法人先端教育機構 事業構想大学院大学 専任講師(現職)
 ・2016年4月 大学共同利用機関法人人間文化研究機構 総合地球環境学研究所  
        FEASTプロジェクト、エコヘルスプロジェクト 上級研究員
 ・2011年4月 株式会社自然産業研究所 取締役・上級研究員 
 ・2006年4月 株式会社アミタ持続可能経済研究所 

研究分野 
 持続可能なフードシステム、小規模農林漁業、コモンズ論

所属学会
 林業経済学会(評議員)、日本森林学会、日本水産学会、公共政策学会など

最近の活動

準備中

メッセージ

 人類が文明を育んだ穏やかな完新世が終わり、人間の諸活動が地球システムを変える人新世に突入したといわれる現代において、気候変動や生物の大量絶滅など地球規模の環境危機は待ったなしの状況にあり、地球環境システムの先行きを見通すことは非常に難しくなってきました。一方で、世界中で進む都市化や情報化は、人間の社会経済システムについても、予測不可能で変動の大きいものへと変化させています。

 環境においても社会においても、長期的な展望を予測することが難しい現在、私たちのくらしにも変容が求められています。20世紀の後半を特徴づけた大量生産・大量消費・大量廃棄のシステムを、これ以上、維持することはどう考えても不可能です。持続可能で、地球環境と人間社会のどちらもが”健康”になるような新しいくらしのあり方を探り、そのときの私たちのくらしとエネルギーのよりよい関係を探ることは未来への第一歩といえるでしょう。

主な業績
  • 『人新世の脱<健康>』(田村典江、蒋宏偉、ハイン・マレー編著), 共著, 2022年5月, 昭和堂, 編集, 執筆(第2章、第6章、第7章)
  • 『みんなでつくる「いただきます」―食から創る持続可能な社会』,(田村典江、クリストフ・ルプレヒト、スティーブン・マックグリービー編著), 共著, 2021年3月, 昭和堂, 編集, 執筆(序章、第2章、終章)田村典江, 中村麻理, 立川雅司, 2021, 「小規模オルタナティブ農家の新型コロナへの対応——2020年上半期オンラインアンケート調査の結果から——」, 東海社会学会年報, 13:75-88(査読有)
  • 田村典江, 2021, 「後発林業地の市町村林政と自伐型林業 -島根県津和野町の事例から-」, 林業経済, 74(3) 1-16, 10.19013/rinrin.74.3_1 (査読有)
  • 田村典江 「SDGsと衣食住」(講談社SDGsウェブサイト 連載 ) https://sdgs.kodansha.co.jp/news/knowledge/40777/